鹿事研版グランドデザイン

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鹿事研版グランドデザインとは。


1 はじめに

(1)「学校事務のグランドデザイン」策定の背景

  昭和51年7月に鹿児島県小中学校事務職員研究会(以下,鹿事研)が設立してから35年の年月が経ち,これまで学校事務職員相互の連携と学校事務の研究を推進しながら, 学校教育の向上をめざし取り組んできました。これまで鹿事研では「学校運営(経営)に参画する事務職員をめざして」という目標をたて活動してきましたが,平成24年度からは「学校の教育目標を実現し,子どもの豊かな学びを支援する学校事務」というテーマへ変わります。これらの目標を実現するために行われる研究大会も今年で32回目を数えます。研究大会においては全国的に活躍されている講師を招聘し講演を聴く機会や,他県の先進的な取り組み事例の紹介,全体会においては理論及び実践研究発表,分科会では各地区が持ち回りで担当する実践事例発表など,研修機会が少ない事務職員にとっては貴重な 研修の場になってきました。そしてこれまで積み上げてきた研究大会の運営経験と研究実績は鹿事研会員の財産として評価できるものと考えます。
  しかし,現在教育改革の流れの中で学校を取り巻く環境は大きく変化し,学校事務職員に求められる役割も変わりつつあります。この変化に対応した新たな学校事務の実現が大 きな課題となってきました。鹿事研としてはこの課題解決のために,これまでの研究内容と研修の成果及び課題を整理し,事務職員の意識統一とめざすべき方向を指し示す目標設定,具体的な実践計画の策定,速やかな行動開始が重要であると考えグランドデザインの策定に着手しました。

(2)「学校事務のグランドデザイン」策定の必要性

  グランドデザインとは,「全体を長期的,総合的に見渡した構想」であり,「全体構想」と言い換えることができます。「学校事務のグランドデザイン」は,我々事務職員だけでなく,教職員,保護者,児童生徒,地域,そして社会全体の願いや想いの集約であり,特色ある学校づくり,子どもたちの豊かな学びを推進していくための羅針盤の役割を果たすものであるべきです。5年後,10年後,さらにその先の長期的な視野にたって,教育活動が学校事務と連動し,高め合っていくことをめざしたグランドデザインを策定し,実行していかなければならないと考えます。また,私たち事務職員が学校教育にとって大きな力であると,事務職員自身が考えられるかどうかも問われています。学校力は総合力です。学校教育の質を高めることは教員だけではできません。事務職員の力が学校を変えることもできるという意識をもち,事務職員自身も変わることを恐れずに質の高い学校事務を実現することで,学校の総合力すなわち学校力が高まっていくと考えます。「何のために学校事務があるのか?」「なぜ,事務職員は学校にいるのか?」「事務職員は 学校に必要なのか?」・・・ 事務職員の存在意義を問い直すことが私たちに求められています。このようなことから,事務職員の統一した目標と,あるべき姿,めざすべき事務職員像をイメージ化すること,そして活動方針を具体的に示す「学校事務のグランドデザイン」を策定することは,学校教育力向上に貢献できる点や学校内外にアピールできる面からも鹿事研では重要であると考え,取り組みました。

(3)「学校事務のグランドデザイン」の基本構想

  「鹿児島県版学校事務のグランドデザイン」は,学校事務職員の使命と目標を明らかにするとともに,それを実現するための実行策と行動計画について策定しています。
グランドデザインの構成としては,最終到達地点である基本目標を示し,その実現に向けて事務職員は何をなすべきかを具体的に述べています。基本目標達成という高いハードルを越えるためには,求められる,あるべき事務職員とは何かを示し,めざす事務職員像を探ります。このめざす事務職員像にせまることが,基本目標実現への近道となるのです。 めざす事務職員像へせまるためにはさまざまな変化や負担が生じますが,これを少しでも 取り組みやすくするために,グランドデザイン実行策を策定しました。「誰が,何を,いつ, どのように取り組むか」,具体的な項目やプロセスを示すことで,グランドデザインの目標達成をめざします。ここに描いたものはこれから中・長期的に事務職員がどのように学校教育へ関与していくのかを指し示し,実行策実現のためには具体的に何をすべきかを例示していきます。長期的な視野にたって,事務職員が子どもたちの教育の質を向上させるための教育支援や環境整備,学校経営参画,地域の力の活用などをすることで,学校に必要な存在となることをめざしているのです。そして共同実施という組織を基本にし,勤務する学校だけでなく共同実施内の各学校及びその地域をつなぐハブの役割を果たすことで,共同実施の機能性と可能性を高め,地域全体の学びの質の向上に関与することもグランドデザインに含めています。この実行策と行動計画については会員にも意見を聞き,取り組み進捗状況も随時確認していきます。今回示した実行計画や具体的な実行策も不易なものではなく,その時々によ って検討し,見直しを図ることが学校事務のグランドデザインをより良い方向へ進めるた めには必要だと考えています。

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